小気味よくミットを鳴らした。左太もも裏の肉離れで戦列を離れている日本ハム大谷が、千葉・鎌ケ谷で、本格的な投球練習を再開した。

 「問題なく消化できたのはよかった。(患部に)怖さはないです」。18・44メートルの距離でブルペン投球するのは、故障後初めて。楽しそうに41球(立ち投げ30球含む)を投げ込んだ。

 大型ビジョンを破壊した打撃に続き、投手としてもリハビリ中とは思えない迫力のパフォーマンスを見せた。制球を乱すボールこそあったが、指にかかった球は、強烈なスピンでうなりをあげた。受けた中山ブルペン捕手は「150キロは出ていたんじゃないかと思う」。島崎2軍育成コーチも「まだばらつきはあるけど、十分なボールを投げていた」と驚いた。

 今後は球数を増やしていく予定。大谷は「ゲームで投げないと確認できないこともある。実戦で投げて、段階を踏まないと、上(1軍)では投げられない」と見据えるが、復活の日は、確実に近づいている。