中日が2日続けて競り負けた。2点を追う6回に適時打2本で追いついたが、8回に3番手ジョーダンが勝ち越しを許した。

 中継ぎに回っているジョーダンは2日前に2回49球を投げていた。6回から登板し、いきなり1失点と本調子ではなかった。3イニング目の8回に2失点。1死一、二塁から暴投でピンチを広げ、一塁邪飛で三塁走者にタッチアップされた。球数は67球に達した。珍しい3日で2度のロング救援。森監督は「中1日と決めていた。疲れているなら使っていない。(暴投に)そこだよな。逆球だけど、捕手も何とか止めないと」とポイントに挙げた。

 前日14日は救援6人をつぎ込んで延長12回を戦っていた。この日、登板機会なしの大野に代わって登録したのは内野手の谷。今日16日から中継ぎを上げる予定にしていたが、この日は長い回を任せられるジョーダンが頼みだった。

 攻撃で悔やまれたのは同点の7回。1死二塁で堂上が右前打。京田が本塁突入したが、前進守備からの送球で刺された。二塁進塁を狙った打者走者もアウト。次に主軸が控える状況で痛いダブル走塁死だった。

 「判断だから何も言わない。うちはできず、向こうはできたということ」。直後の相手のタッチアップでの勝ち越しシーンと対比し、もどかしさをのぞかせた。

 連敗で3位DeNAとのゲーム差は3に。交流戦最後は西武戦。62歳の将は「まだ1カード残っている。やるしかない。うちは」と強い口調だった。【柏原誠】