ロッテに加入したウィリー・モー・ペーニャ内野手(35)が1軍の練習に初参加し、試合前のフリー打撃で東京ドームの看板直撃弾を連発した。

 左翼席の上にある「一番搾り」の看板、さらに左中間の「総合防災のニッタン」の看板にもぶち当てた。東京ドーム4階席付近の「能美防災」の広告を超える打球もぶち込んだ。待望の長距離砲の加入に、フリー打撃後には、左翼席のロッテファンから拍手がわき起こった。

 ペーニャは「今日初めて1軍の選手と一緒に練習して本当に楽しい。今までは1人で練習していた。球場に来て打てたのは良かった。今日の打撃は僕にとっては普通。状態はいい。試合に出られる準備をしっかりとしたい」と言った。

 この日は1軍登録はされなかった。伊東監督は「今日は無理。明日どうするか。今すぐにでも入れたいぐらい。(DH制のないセの本拠地の交流戦では)実際には代打でしか使えない。あれだけの飛距離は魅力。いてくれたら脅威になる」と期待した。

 ペーニャは、12年にソフトバンク入団。14年はオリックス、15年は楽天でプレー。日本での4年間で71本塁打を放った。

 16年は所属球団はなかったが、トレーニングを継続。今春にインディアンスのキャンプに参加した後も、フロリダで自主的にトレーニングを続けていた。元DeNAのエレラやマイナー投手の生きた球を打ってきたという。16日は2軍のヤクルト戦に出場し、4打数1安打1打点だった。