左太もも裏肉離れで戦列を離れていた日本ハム大谷翔平投手(22)が今日20日、札幌ドームで行われる1軍の全体練習へ合流する。19日に鎌ケ谷の勇翔寮を出発し、空路で札幌入りした。栗山監督ら首脳陣の前で回復具合を披露し、問題がなければリーグ戦再開となる23日楽天戦(札幌ドーム)から戦列復帰する可能性も出てきた。

 大谷は打撃、投球には問題ない状態まで回復している。ただ、現状ではベースランニングや方向の切り返しを再開していない。走塁を中心にチェックされる見込みだ。16日に都内の病院で定期検査を受けた際は、低下していた左足の筋力回復が確認されており、トレーナー管理の練習を終えていた。

 左足の筋力低下のため、スパイクを履いてのダッシュなどが制限されていた6月上旬に大谷は「走ることをしっかりできれば」と、目標を掲げていた。地道にウエートトレーニングなどを重ね、前日18日には「だいぶ上がっている」と、手応えも語っていた。

 リーグ戦再開前の1軍の全体練習は今日と明日21日に行われる。ここで最終段階をクリアすれば、戦列復帰への道が開ける。投手ではブルペン投球を重ね、野手ではフリー打撃で問題なくバットを振れている。一時は交流戦中の1軍復帰プランを温めていた栗山監督も、青写真を描き直しながら「投手か、野手か、代打か。いろんなパターンがある」と、複数の復帰イメージを膨らませる。待望の復帰が、間近に迫ってきた。