楽天岸孝之投手(32)が日本ハム10回戦(札幌ドーム)で、自身2連勝で今季6勝目を挙げた。前回登板の18日阪神戦(甲子園)から2週連続で8回無失点。これで18イニング連続無失点とした。防御率でも同僚の美馬(1・79)に次ぐ、リーグ2位の2・00をマーク。安定感ある投球でチームの首位キープに貢献した。

 9回のマウンドは久保に譲った。岸は、ベンチにいた。笑顔を見せ、周囲と談笑していた。8回を5安打無失点。完封も見えていた。前回の阪神戦では完投を志願したが、疲労を考慮されて8回110球無失点で降りた。この日は121球を要していた。「完封は意識したけど、球数もいっていたので。疲れていましたし。おなかいっぱいです」。通算16度目の完封はお預けとなったが、試合後は晴れやかな表情で報道陣の前に現れた。

 鉄壁のディフェンス力で、日本ハム打線を黙らせた。3点リードの初回、1死一、二塁とピンチを招いたが、中田をチェンジアップで一ゴロに片付け、レアードは高め直球で空振り三振に仕留めた。3回には連続四球で2死満塁とした。またしてもレアードを迎えたが、カーブでタイミングを外した。「序盤は投球のタイミング、バランス悪かった。球も高かった」と課題を口にしながら、ゴールマウスを割らせなかった。