オリックスが「変幻布陣」でAクラスに浮上する。今日17日ロッテ戦から始まる後半戦に向け、16日は大阪・舞洲サブで全体練習。福良淳一監督(57)は、二遊間と中堅のセンターラインを代わる代わる選手起用していく方針を明かした。

 「今の感じだと、状態のいい選手を使っていくことになる。二遊間も、センターも。仕方ないね」。広島のタナキクマル(田中、菊池、丸)のように不動のレギュラーを置きたいのはやまやまだが、固定できていないのが現状だ。相性や調子の良さを見極め、CS戦線に殴り込みをかける。

 開幕戦の二遊間は安達と西野だった。ともに打撃不振が続き、西野は現在2軍にいる。指揮官は「1、2番で(固定したい)と考えていたが、上がってこないから考えないといけない」。前半戦は遊撃に安達、大城。二塁には小島、大城、西野。そして中堅には駿太、小島、大城、武田、宮崎(現2軍)らがほぼ日替わりで出場した。やりくりする指揮官の目には、一長一短と映っているようだ。

 「本当のレギュラーが出てくればいいけど…。頭が痛いね」。3ポジションで出場している大城には「チャンスだと思うよ」と期待を寄せた。吉田正の中堅起用は「本人がイメージがわかないようだ」と否定的だった。ここまで80試合で借金3の4位。現実的にはまず6差の3位西武を追いかけ、5割復帰が直近の目標だ。福良監督は「そこにいけば勝負できる」と力を込めた。【大池和幸】