中日荒木雅博内野手(39)が役者ぶりを示した。自らの名前を冠した「荒木デー」に7回1死で代打で登場し、マイコラスから右前打を放った。

 実は、体の状態が万全ではなく、1軍には残っていたものの、出場は6月30日の広島戦以来だった。試合後にはお立ち台が用意され「今日はすみませんでした。負けゲームでもこんなに残ってくれて幸せなチームだと思った。上位浮上のチャンスは残っているので、ご来場お待ちしています」と力を込めた。

 試合前には6月3日の楽天戦(ナゴヤドーム)で達成した通算2000安打のセレモニーもあった。連盟表彰に続き、中日と名球会の先輩である立浪和義氏(47)から名球会ブレザーを授与され、大きな歓声を浴びていた。熊本から来た両親の前で元気な姿を見せたが、2000安打達成日に続く敗戦に、心の底からは笑えなかった。