2020年東京五輪を目指す野球日本代表の次期監督に、プロ野球ヤクルト、日本ハムで活躍した稲葉篤紀氏(44)の就任が確実となったことが19日、球界関係者への取材で分かった。早ければ週明け24日にも発表される見通しで、詰めの交渉を行っている。

 13年から指揮を執った小久保裕紀前監督(45)が、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をもって退任。プロ、アマ合同の侍ジャパン強化委員会の委員長を務める日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長らが後任の人選を進めていた。稲葉新監督は、08年北京五輪以来3大会ぶりに東京五輪で復活する野球で金メダル獲得を目指す。

 稲葉氏は愛知・中京高(現中京大中京高)から法政大を経て1995年にドラフト3位でヤクルト入り。05年にフリーエージェント(FA)で日本ハムに移籍し、06年に日本シリーズの最高殊勲選手賞(MVP)、07年に首位打者と最多安打を獲得した。通算成績は2167安打、261本塁打。日本代表では08年の北京五輪と09、13年のWBCに出場し、今年のWBCでは打撃コーチを務めた。