救世主じゃ~! 広島九里亜蓮投手(25)が愛妻の支えで6勝目を挙げた。6月2日以来の先発マウンド。内角を強気に攻める力投で、6回6安打1失点。ジョンソンが故障で離脱し、回ってきたチャンスで一発回答。夫人の支えが、九里を「男前投球」に導いた。チームも快勝で、最短8月1日にマジック37が点灯する。
マウンドを降りてインタビューを受ける九里は、すっかり“おのろけモード”だった。好投の要因に自ら夫人の支えを挙げ、感謝を口にした。「先発でも中継ぎでも、支えてくれたのは妻。一番近いところで支えてくれた。感謝したいです」。握りしめたウイニングボールは、きっと愛妻の元へと届くのだろう。
開幕当初は先発。チーム事情も絡んで先週まで、中継ぎでロングリリーフをこなしていた。九里家の食卓に並んだのは「疲れがとれやすいメニュー」。調整が先発に切り替われば「登板日に合わせたメニュー」が並んだ。「妻がいなければ今頃ガタが来ていたと思います。もう2軍だったかも」と振り返る。
カツを入れられることもあったという。「ほめるところはほめてくれて、締めるところはしっかり叱ってくれた。気持ちの面でもしっかりしてくれた。心の支えが妻です」と「直球」の言葉を次々に並べた。もちろんマウンドでは強気。カツを入れられた時を思い出し、粘りの投球だ。
1回はわずか3球で無死一、二塁のピンチ。しかしバレンティンを中飛に打ち取ると、4番山田をツーシームで二ゴロ併殺。「中継ぎでも先発の気持ちでやっていたので。打者1人1人、アウト1つ1つを積み重ねていこうと思った」。6回6安打1失点で6勝目。チームの危機を救った。
緒方監督は「大きいよね。約2カ月ぶりの先発でも、彼らしい投球をしてくれた。よく投げてくれた」と絶賛。ジョンソンが離脱し、中村祐も2軍落ちになるなかでキラリと光った。チームもカード頭をとって貯金を27に戻した。結果の積み重ねが、みんなの信頼を厚くする。うつつを抜かしている暇はない!【池本泰尚】



