プロアマ合同の日本野球協議会の侍ジャパン強化委員会は7月31日、都内で会見し、侍ジャパントップチームの監督に前日本ハムの稲葉篤紀氏(44)が就任することを発表した。。

 巨人田口麗斗投手(21)が、稲葉ジャパンの先発左腕の一角を担うにふさわしい投手になる。侍ジャパン稲葉新監督が誕生した7月31日、川崎市のジャイアンツ球場での投手練習に参加。東京五輪は25歳シーズンで迎える。現在9勝2敗、防御率はリーグ2位の2・24と伸び盛り左腕への期待は大きい。「選ばれたら、うれしいけど、今はシーズン中。チームのことしか考えていないです」と前置きしつつ「チームで頑張ることしかない。そのうえで選んでもらえるような選手になれれば」と力を込めた。

 昨年10月の強化試合オランダ戦で侍デビューした。結果は2回4失点で、2暴投を記録。本領発揮とはいかなかったが「誇りであり、名誉なことだと思いました」と、日の丸への思いを強くした。悔しさは成長への推進力となっている。今季は外国人打者を被打率2割1分7厘、2本塁打と封じ込めている。過去の侍ジャパンでは希少だった「先発左腕」の軸になり得る潜在能力を備えている。

 一方で、2年連続2桁勝利が懸かる次戦は4日からの中日3連戦(東京ドーム)。「チームの順位を上げて借金を減らすのが一番。借金を貯金に変えられるように」。その左腕で、未来を切り開く。【浜本卓也】