パンダの出番だ! 阪神ジェイソン・ロジャース内野手(29)が、今日1日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で、マジック点灯阻止の主役を張る。広島先発は野村、大瀬良、九里のオール右腕が予想されるが、R砲の対右腕は打率4割5分5厘で3本塁打。敵地打率も4割2分9厘。最短2日に自力Vが消滅し、広島にマジック点灯のピンチ。でも心強いデータ満載の“パンダ砲”が救ってくれるに違いない。

 巨体を揺らしながら、ロジャースが新神戸駅に姿を見せた。ファンに囲まれると、色紙にペンを走らせながら笑みを見せた。決戦の時が来た。10差で追う広島との敵地3連戦。1敗1分け以下で自力優勝が消滅し、広島にマジックが点灯する可能性がある大ピンチだ。だが、新助っ人はしっかり前を見すえていた。「1試合1試合戦うだけだよ」。

 もちろん、首位広島の強さは承知のうえだ。「強いのは知っている。勝つためにやるだけだよ」。4番としての仕事を問われ、「アベレージかホームランか、時と場合によって変えていく。それが僕のスタイルだからね」と気合を入れた。

 来日後、まだ出場11試合だが、シュアな打撃で3割4分2厘、3本塁打の数字を残してきた。特に目立つのが、2つのデータだ。まず、対右投手の打率が4割5分5厘、3本塁打、8打点。対左は1割8分8厘だから、右腕キラーは顕著だ。今回の相手先発も野村、大瀬良、九里と3試合すべて右投手が予想される。救援陣も右が多いため、“パンダ砲”にかかる期待はますます大きい。本人は「右でも左でも自分のスイングをするだけだよ」と意に介さないが、優位に打席に立てることは間違いない。

 さらに、甲子園での打率2割3分5厘に対し、ビジターは打率4割2分9厘、2本塁打5打点と強い。マツダスタジアムでは初めてプレーするが、すでにテレビ観戦で予習も済ませている。「いい球場だと思ったよ。楽しみだね」。右打者なのに右腕が得意で、本拠地よりもビジターが得意。摩訶(まか)不思議な2つのデータが今回は心強い。

 ここまで広島戦は7勝7敗だが、マツダスタジアムに限れば開幕戦に勝っただけで4連敗。ただ、福留の5割2分9厘を筆頭に、チーム打率は3割5厘で、セ・リーグ敵地では最高打率で、攻撃陣が得意としている球場でもある。片岡打撃コーチは「マツダでは点を取って(投手陣を)カバーしてあげないと」と話す。期待の火付け役はもちろんパンダ砲だ。打って打って打ちまくり、真夏の逆襲を導いてくれ!【高垣誠】

 ▼阪神は最短で明日2日に自力優勝の可能性が消える。条件は、今日1日からの広島との直接対決で●△または●●。阪神が広島に●●なら、DeNAが中日戦に○●、△●、●●のいずれかのとき、広島にマジック36が点灯。阪神が●△でも、DeNAが△●または●●ならM37となる。