日本ハムの若手中継ぎ陣が、昨年の日本シリーズ胴上げ投手に代わる台頭を誓った。1日ロッテ戦(ZOZOマリン)は今季初の雨天中止。室内練習場で調整した石川直は、前日7月31日に中継ぎの主軸だった谷元の中日移籍が発表されたことを受け「そこに入っていけたらと思う」。昨季の登板1試合から今季30試合と売り出し中の高卒3年目は、意欲を口にした。

 2年目田中豊も1つのイラストを目にし、今後を見据えた。1日付の日刊スポーツ「やくみつるのポテンショット」に石川直と登場。先輩宮西に見せられた紙面上の似顔絵に「もっとシュッとしてますよ」と、体形の描かれ方にちょっぴり不満をのぞかせながらも「うれしいですね」。イラストでは栗山監督から「これからは『困ったときの田中&石川』でいてくれヨ」と励まされている。「今まで谷元さんに頼ってた部分があった。まだまだだけど、自分もああなりたい」と、信頼を勝ち取っていく。

 この日、ルーキー玉井が再び出場選手登録された。同じく社会人からプロ入りの谷元を入団当初から目標に掲げていた。入れ替わるように1軍に合流。「ファームでしっかり調整してきたことをしっかり出せるように」と意気込む。田中豊が「職人のようだった」と話す、頼れる存在が抜けた穴を埋められる若手の成長が、チームをぐっと押し上げていく。【保坂果那】