西武が、5連覇した1994年以来23年ぶりに11連勝を飾った。ルーキー源田壮亮内野手(24)が0-1の3回に同点の右前打。その後の満塁から、暴投の間に二塁から一気に生還する好走塁をみせた。山川穂高内野手(25)に3打席連続アーチも飛び出し、足技と大技で難敵則本を攻略。楽天を首位から引きずり降ろした。11連勝は球団史上6度目で、過去5度全て優勝。西武特急レッドアロー号ばりの「炎獅子ユニホーム」で無敗街道を突っ走る。

 迷いなくスタートを切った。同点に追いつき、なお2死満塁の3回。二塁走者の源田に心構えは出来ていた。4番中村が追い込まれてから5球目。則本のフォークがワンバウンドし、転々とする間に一気にホームに滑り込んだ。「走り始めて(三塁コーチの)馬場コーチを見たら、手を回していた。無我夢中で走りました」。ミスから奪った貴重な1点。思わずガッツポーズが飛び出した。

 準備を土台とした。「中村さんの打席。変化球が増えると頭に入っていた」から、球が弾んだ瞬間を逃さなかった。助言も効いた。二塁上で一塁コーチの佐藤外野守備走塁コーチの指示を確認。「『リードをもっと大きく』と。1歩大きくした分、セーフになったと思います」と感謝した。