「4番阿部」が勝利のキーになっている。4番に座った64試合は36勝28敗で勝率5割6分3厘。4番以外の31試合は10勝20敗1分けで勝率3割3分3厘と急降下だ。自身が不振を極めた7月下旬に「今は全然打てていないけど、俺が4番のときの勝率がいいというデータを見せてもらった。今はそれだけが救い。チームのためになんとか踏ん張りたい」と本人も予期しなかったデータが復調への支えになった。

 生え抜きとして巨人の屋台骨を張ってきた存在感にかげりはない。この日を含め10度目の勝利打点はチームトップだ。「勝つための1本。それに尽きる。そのために打席に立っている」。今季最多タイの5連勝で最大11まで膨らんだ借金を2まで返済した。「(安打は)1つずつしか進めないし(借金も)1つずつしか返せない」と阿部。借金を完済し、貯金を引っさげて金字塔へと向かっていく。【為田聡史】

 ▼巨人が前日1日に続いて10得点。巨人の2試合連続2桁得点は09年9月10日横浜戦、11日広島戦以来8年ぶり。今日のヤクルト戦でも2桁得点を挙げると、チームでは51年以来66年ぶりとなる。