阪神鳥谷敬内野手(36)が8日、DeNA18回戦(甲子園)でプロ野球史上50人目の通算2000安打を達成した。2回1死一塁、DeNA井納から右中間を破る二塁打を放った。14年目での到達は日本人ではプロ野球最速タイ。

 ▼鳥谷が8日のDeNA18回戦(甲子園)の2回、井納から適時二塁打を放ちプロ野球50人目の通算2000安打を達成した。初安打は04年4月2日の巨人1回戦(東京ドーム)で前田から。阪神生え抜きでは藤田に次いで2人目。実働14年目はラミレスの13年目に次ぎ、榎本、長嶋、張本、松井稼に並ぶ2位で日本人選手最速。松井稼はプロ入り年数では15年目で、日本人選手でプロ14年目の達成は榎本、長嶋、張本、鳥谷の4人だけ。ドラフト制後入団では初。また、遊撃で1000試合以上出場して達成は7人目となり、達成時の遊撃出場割合は鳥谷が1位。

 ▼榎本、長嶋、張本は打率3割常連の首位打者経験者に対し、鳥谷は首位打者、最多安打に縁がなく打率3割も3度だけ。それでも14年目に到達できたのは休まなかったから。鳥谷の欠場は1年目の37試合だけで、入団から2000安打達成までの欠場試合数はラミレス26試合、山本浩28試合に次いで少ない。ラミレス、山本浩が記録していない全イニング出場が6度あり、シーズン600打席以上がプロ野球最多の10度ある。9度のシーズン150安打以上は長嶋11度、小笠原10度に次ぎ、張本らに並び3位。

 ▼今季の達成は荒木、阿部に次いで3人目。同一シーズンに3人以上は83年の4人、85、12、13年の3人に次いで5度目。