青学大の先発右腕、鈴木駿輔(1年=聖光学院)がリーグ戦初勝利をマークした。最速143キロの直球に、カーブ、スライダー、チェンジアップをコースに投げ込み、7回7安打3失点に抑えた。

「今日は変化球のキレが悪く、直球主体で組み立てた。持ち味の三振を1個しか奪えず、5四死球と制球に苦しんだのが課題だった」と反省しつつも、次を見据えた。

 「1年ながら先発のチャンスをいただき、先輩方に助けてもらってなんとか初勝利を手にすることができた。ここからがスタート。さらなる目標とチームの勝利への貢献を目指し、精進していきたい」

 鈴木は聖光学院(福島)で4番に座り、投手も任される「二刀流」だった。昨夏の甲子園、東邦(愛知)との3回戦では奇襲作戦がはまった。夏の福島大会での登板がなかった鈴木が、ぶっつけ本番で先発。強力打線を9回7安打5奪三振2失点と封じ込め、2年ぶりの準々決勝に導いた。

 青学大に進学後、今秋は投手に専念。来春から投打の二刀流を復活させる予定だ。鈴木が1部昇格の原動力になる。

 

 ◆鈴木駿輔(すずき・しゅんすけ)1998年(平10)6月12日、東京都生まれ。中村小2年から野球を始め、中村中では神奈川・麻生ジャイアンツボーイズに所属。両親が福島出身だったこともあり、聖光学院に進学。2年秋から背番号8でベンチ入り。同秋の東北大会後に投手も兼任。182センチ、75キロ。右投げ右打ち。家族は両親、弟、妹。