ソフトバンク高卒2年目の茶谷が、プロ初打席で初安打を放った。この日1軍に初昇格。4回裏から松田に代わって三塁守備に入り、6回に初打席が来た。楽天則本の初球、111キロカーブを左前へ。「直球を狙っていたが(カーブが)高めに抜けてきた。積極的に打ちにいこうと思っていた」。攻めの姿勢が実った。

 帝京三(山梨)から15年ドラフト4位で入団。ドラフト会議では投手として指名されたが、打撃センスを買われ内野手として入った。高校時代は打撃練習をほぼしていなかったため、1年目のキャンプでは、打撃マシンの球を空振りし、前に飛ばせない状態だった。まさにゼロから練習を重ね、飛距離ではチームでもトップクラスに成長。工藤監督も「茶谷は一番伸びたんじゃないかな」と評価する。失策数の日本記録がかかっていることは茶谷も報道で知っていた。「守備の方が緊張しました」とドキドキだったが、8回、細川の強烈なライナーをがっちりキャッチし、しっかりチーム記録にも貢献した。