亜大が7回表に山田峻士内野手(4年=大分東明)のソロ本塁打で同点に追いつき、さらに相手投手の4四球と暴投で一気に勝ち越しに成功。5-3で勝利した。

 4年生でつかんだ勝利だった。前週、立正大に2連敗し、今季初の勝ち点を落とした。生田勉監督(51)は、「チーム全体に元気がなかった。この雰囲気を変えるには、4年生の力が必要」と、10月6日夜、4年生とスタッフだけで昭島の焼鳥屋へ。4年生を元気づけた。

 この日の試合では、スタメン9人中5人の4年生を起用。「一番声を出して練習に励んでいた」という山田内野手も、含まれていた。生田監督は、「山田は今季初スタメン。でも、当たれば飛ぶ選手。今日はいいところで打ってくれた。流れを変えてくれましたね」と、チームの雰囲気を変えるだけでなく、勝利を呼び込んだ山田をたたえた。

 バットで監督の期待に応えた山田は、「食事に連れていっていただき、4年生で頑張らないとダメだとみんなで話した。結果が出てよかったです。3日前に肘をたたむイメージのフォームに変えたばかり。その成果が出ました」と、笑顔で話した。

 心身共に成長した4年生がチームを引っ張る亜大。優勝へ向けひた走る。