2年ぶり白星を挙げた今季も1勝に終わった日本ハム斎藤が、背水の来季へ向け、投球の原点であるストレートを磨く。13日、秋季練習中の千葉・鎌ケ谷で、シーズン終了後初めてとなるブルペン投球を行った。「フォーシームの精度が大事。そこから同じ軌道に乗せて(変化球を)曲げたりできれば」と、54球を投げ込んだ。

 投球後の体は、やや一塁寄りの前側へ流れた。強い球を目指し、力を入れている証し。コーチ陣の助言もあり、リリースポイント、腕の振る位置などを見直している。今季最終登板となった9月27日オリックス戦(京セラドーム大阪)は、6回5安打2失点(自責1)の好投。あらためて直球の重要性に気付かされたという。「このまま(の状態を)春まで持っていきたい。投げないでいる期間をつくりたくない」と、オフも継続的に投球練習に取り組むつもりだ。

 来年6月で30歳を迎えるプロ8年目のシーズンとなる。「休んでいられないので」。覚悟を決め、後悔のないオフを過ごす。