次なる大仕事は清宮獲りや! 阪神金本知憲監督(49)が、26日のドラフト会議に向けて腕ぶした。18日に大阪市福島区の電鉄本社で行われたシーズン終了報告後の会見中、「うちはもう清宮1位指名で決定していますので」とあらためて明言した後、「何とか運がいい人と出会って、お参りにいって、当たりクジを引けるようにしたい」とイタズラっぽく笑った。

 早実・清宮幸太郎内野手(3年)がプロ入りを表明した9月22日、阪神はすぐさま1位指名を公表。指揮官も「木のバットであれだけ飛ばすのは、なかなかいない」と絶賛した。逸材を逃すわけにはいかない。ただ、ドラフトの超目玉は複数球団の1位指名が確実となっており、クジ引きの運気をアップさせる必要がある!? のだ。

 肝心の引き手は大方の予想通り金本監督になりそうだ。会見で指揮官が右横に座る四藤球団社長に視線を向け、「先ほど、社長がクジに行ってくださるとお聞きしたんですけど。ハッハッハ」とニヤリ。四藤球団社長が「いやいや…」と苦笑いで返し、「引いてくれると思います」と思わず監督を“公開指名”する場面もあった。

 何が何でもほしい大砲候補。神社に出向くも良し、強運の持ち主を探し出して運気をもらうも良し、だ。15年のドラフト会議ではドラフト1位高山を巡りヤクルトと一騎打ちになり、指揮官の左手が幸運を引き当てた。歓喜の瞬間を再び! なりふり構わず、赤い糸を強く引き寄せる。【佐井陽介】