オリックス吉田正尚外野手(24)が腰痛の完全治癒を目指し、秋季高知キャンプ(11月2日~17日)の参加を見送ることが29日、分かった。きょう30日のキャンプメンバー発表を前に、福良監督が「吉田は参加しません。治療、通院などいろいろあるので」と不参加を明らかにした。シーズン最終盤の欠場の原因となった臀部(でんぶ)治療に加え、手術を受ける可能性も視野に腰痛撲滅を目指す。

 吉田正は大阪市内で秋季練習に参加後、腰について「同じ失敗を繰り返してしまったので、そうしないように最善をつくす判断です」と治療に向けた覚悟を示した。新人の主軸候補と期待され、入団1年目の昨年は開幕戦に先発出場したが「腰つい椎間板症」で4月24日に出場選手登録を抹消。戦列復帰は8月12日だった。

 今年は開幕直前の3月23日に「急性筋性腰痛」を発症し、シーズン初出場は7月9日と遅れた。

 それでも1年目は出場63試合で10本塁打、2年目は64試合で12本塁打と、出れば打つ強打者だけに、シーズンフル参戦はチーム、本人の悲願。「来年のシーズンに合わせられたら」。最善の治療法、再発の防御法を模索し、3年目に臨む。【堀まどか】