来季の巻き返しを期す阪神藤浪がクイック投球に太鼓判を押された。午前中、二盗阻止の練習でマウンドに上がった。一塁走者が28度走った状況で、23度捕手が刺した。失敗したのは捕手の握り損ねや二塁送球が高く浮いたのが大半。そつなくこなした。

 香田投手コーチも「バランス良く投げていたので、すごくいい感じ。シンプルで無駄な動きがなく(制球アップも)クイック投法にヒントがある」と評価した。安定した投球動作が結果に表れた。梅野も「今日くらいのクイックだと盗塁されないと思う。一塁送球も抜けたり、引っ掛けたりがない。安心して見ていられる」とうなずく。不安視される一塁けん制も、安定感があった。