リリース安定で先発ローテーション死守だ! 阪神岩貞祐太投手(26)が18日、高知・安芸の秋季キャンプで4種類のボールを使ってブルペン投球を行った。使用したのは通常の硬式ボール、縫い目のある柔らかいボール、スポンジボール、ゴルフボールの4種類。ゴルフボール以外はほぼ同じサイズで、リリースポイントの位置を確認しながら順番に投げ込んだ。岩貞は「一番いいリリース(位置)を探るメニュー。昨年の(感覚が)よかったときに近い状態で投げられるポイントを見つけた」と珍しいトレーニングの目的を説明。投げ終えて手応えを感じた様子だった。

 この調整法を伝授した香田投手コーチは「球の重さが違っても、トップの位置を感じながらね。それが決まれば、しっかりと腕を振ることができる」と解説。今季は5勝に終わった左腕に、巻き返しに必要な秘策を用意した。この調整法はシーズン中も取り入れていく予定。ボールを離す感覚をより繊細にして、来季の勝ち星につなげていく。【真柴健】