日本ハムのドラフト4位、創志学園・難波侑平内野手(18)が「親心」を感じ、プロでの活躍を決意した。25日、札幌ドームなどの施設見学に参加。グラウンドやロッカールームなど見て回った中でひときわ、目に留まったのが監督室だった。「監督が本を読まれての大事な言葉だったりが、たくさん書かれていた。選手のために本を読まれる方なんだなと思った」。読書家で知られる栗山監督の思いに触れ、ほおを緩めた。

 今年の自主トレ期間中の座学でも、栗山監督は選手に読書の重要性を説いてきた。高校で投打の中心選手だった難波は、甲子園出場に貢献するなど活躍。「落ち込んだ時とかに本を読んで、参考になることはあった」と言うが、記憶に残るような1冊には出会っていないという。「その分、野球を頑張ってきたので」。プロでは内野手に専念する。再び野球漬けの日々を過ごし、指揮官の思いに応えようとしている。

 今日26日に札幌ドームで行われる「ファンフェスティバル2017」の新入団選手紹介でファンに初お披露目される。清宮ら高校生4選手の中でもイジられキャラとして、早くも場を和ませている。「一発芸、明日までに考えておきます」。持ち味全開に、晴れ舞台で新たな一歩を踏み出す。【田中彩友美】