中日又吉がDeNA今永流の練習法を取り入れた。6日、ナゴヤ球場で練習を行った又吉の右手には直径12センチの大きなゴムボールが。重さは硬式球の7倍近い1キロもある。これを数球投げてから、通常の球でキャッチボールに入った。

 この1キロ球は11月の侍ジャパンで一緒だった今永から譲り受けた。若き11勝左腕は日本シリーズから、イニング間のキャッチボールなどで重いゴムボール投げを採用。侍ジャパンでも継続し、台湾戦の6回無失点の快投につなげた。

 まだ試している段階だが、又吉なりの意図を説明。「今永に聞いたわけじゃないけど、僕は投げる前に肩がゆるい時があるので、刺激を入れるためという感じです。来春のキャンプでどうなるか、楽しみにしたい。いいものは取り入れていきたい」。入団から4年連続50試合登板。先発、中継ぎで充実の1年を終えた右腕が、進化へのヒントを貪欲に探っている。