「与死球王上等宣言」だ。新人年から2年連続で与死球セ・リーグ2位となっている阪神青柳晃洋投手(23)が8日、3年目の来季も与死球を辞さない強気の投球で臨む構えを明かした。

 今季、11個で与死球王だった巨人マイコラスのメジャー復帰が決定。これにより青柳は来季を“暫定与死球王”で迎える。今季6月30日ヤクルト戦では1イニング3死球の球団記録(プロ野球タイ)記録まで作った青柳、制球力安定が課題なのは言うまでもない。だが、すべてをマイナスに考えているわけでもない。

 「2年連続で死球2位なのは知っています。でも打者を狙って投げて、当てているわけではありませんし、気にしていません。コースを狙って攻めていった結果なので。ビビッて自分のボールを投げられない方がダメだと思う」

 キッパリと話し、来季も遠慮する気はないことを明かした。同時に課題とする左打者対策もスライダーに加え、曲がりの小さいカットボール習得に秋季キャンプから取り組んでいる。「1、2年目は使ってもらっての結果。今後は結果で使ってもらえるように」と意気込んだ。

 この日は阪神尼崎駅前で行われた人権週間のイベントに「一日人権擁護委員」として参加。サイン会などを行った。【編集委員・高原寿夫】