オリックス金子千尋投手(34)が11日、大阪市内で契約更改交渉に臨み、4年契約の最終年となる来季も現状維持の年俸5億円でサインした。今季は3年ぶり2桁勝利となる12勝8敗、防御率3・47。序盤は5連勝など好調だったが、その後は黒星も増えた。

 「2桁勝利できたのは良かったが、負け数も多い。まったくと言っていいほど達成感はない。シーズン前は最高勝率を目指してやっていた。(同タイトルの条件である)13勝もできていない」と反省。来季に向けては「すべての面で今年以上。(沢村賞に輝いた)14年を超える成績を残したい。入団して13年、1度も優勝できていない。優勝したい、じゃなくて、するつもり」と強く意気込んだ。

 現時点で球界最高年俸とみられる。金子は「それは推定なんで。ここで言うことじゃないかもしれないが、他のチームでもっともらっている人がいると思う」と冗談めかして言い「正直、そういう言われ方はもういい。年俸が高いから頑張るわけじゃない。僕は低くても頑張る。(給料を)もらっている責任感はある。それには応えたい」と話した。(金額は推定)