2年目を迎える中日笠原祥太郎投手(22)が先発ローテ入りを目指す。

 16年ドラフト4位左腕は9月に先発起用されると、ローテに入り安定した投球を見せた。

 1勝3敗だったが、完投も経験するなど来季の活躍を期待させた。「来年は1年間、ローテで回れるようになりたい」と意気込んでいる。

 プロ入りまで故郷・新潟県外で生活したことがなかった。一見、もの静かに見えるが、野球に対しては貪欲だ。43歳左腕の岩瀬が「意外とポイントポイントで聞いてくるのは笠原。あいつ、ブルペンでも聞いてくるし、もう試合だよと言いたくなるぐらい」と、質問攻めにあうという。どんどんと吸収し、成長につなげている。

 5年連続Bクラスに沈み投手王国復活に向け、若手投手陣の奮起は必要。柳、鈴木、小笠原の「ドラフト1位トリオ」が注目されるが、負けられない。笠原がローテの一角を担ってみせる。【中日担当 宮崎えり子】