西武中塚駿太投手(22)が23日、メットライフドームで契約更改を行い、現状維持の1200万円でサインした。

 ドラフト2位で期待されながら、1年目の今季はわずか1試合の登板。2/3回を投げて2失点とほろ苦いプロデビューを経験した。

 それでも今オフに参加したオーストラリア・ウインターリーグでは「自分が求めていたストレートに近づけたかなと思います。コース関係なく空振りを取れたり、真っすぐを待っていても三振を取れたり。バッターの反応を見ても良い感じだと思いました」という。

 もともと100キロを超すぽっちゃり体形で、若獅子寮入寮時に「メタボ注意」と書かれたカップを持参したほど。

 だがオーストラリアに同行した小野和義編成部プロ担当(52)から「100キロは多すぎる。100キロを切ろう」とゲキを飛ばされて奮闘。9試合に投げて2勝1敗2セーブ、防御率3・95と活躍し、球宴にも選出された。すると帰国直前に計測した体重は98キロにまで減っていた。

 「1年間プロ野球を経験して、自分が思っていた以上に厳しい世界でした。来年は大卒2年目になるので、開幕1軍を目指してやっていかないと後がない。そこを目標に、20試合以上は投げたい」。中塚は以前より引き締まった表情で話した。(金額は推定)