レジェンドの仲間入りや! 阪神能見が沖縄・宜野座村での自主トレを公開。自らバットを握って外野ノックを行うなど「チーム能見」を引っ張った左腕は、あと2勝に迫る通算100勝について「出来たらいいですし。そこで終わりじゃないので」と早期の達成に意欲をみせた。阪神生え抜き左腕では、山本和行氏が日本一となった85年に到達して以来33年ぶりの大台となる。

 1500奪三振もあと112と射程圏内にとらえる。自身は「遠いですね、まだ。こだわりもない」と笑うが、17年は119奪三振と達成可能な数字。投手陣最年長は「個人としてやるのは好きじゃないし、後からついてくるもの。積み重ね。ただ、長くやるというのも大事なこと」とフォア・ザ・チームを強調した。

 100勝&1500奪三振を達成すれば阪神では村山実氏、小山正明氏、江夏豊氏に続く4人目。名実ともにレジェンドの仲間入りとなる。さほど興味を示さないのは「(リーグ優勝した)05年は僕はルーキーだった。うれしいけど、けどがついた。1年やってというのが大事」と13年ぶりの優勝しか見ていないから。節目ラッシュとなりそうだが、能見らしく、歩んでいく。【池本泰尚】