楽天は28日、仙台・泉の2軍室内練習場で行ってきた新人合同自主トレを打ち上げた。大きなケガもなく10選手が完走。ドラフト1位・近藤弘樹投手(22=岡山商大)と2位の岩見雅紀外野手(23=慶大)は、即戦力として期待がかかる。ともに「アピールを」と口をそろえ、2月から沖縄・久米島で行われる春季キャンプに向け意気込んだ。

 自主トレ期間中にブルペン入りを重ねた近藤は「順調です」と仕上がりに納得した。「やれることをやるだけ。どんどんアピールしたい」と、新人らしく無欲で競争の輪に飛び込む。キャンプでは実戦形式の練習も多く、同僚の先輩たちと対戦する。「ピッチャーは、どんどん抑えないと。胸を借りるつもりで」と遠慮しないで投げ込む。

 岩見は自主トレ終盤に恥骨付近に違和感を覚えたが「痛みは取れた。万全、問題なし。充実した時間だった」と、こちらも準備はOK。長打力が大きな魅力で、助っ人への依存度が高い大砲の育成は球団の宿願でもある。「打つだけでなく、走る、守ると全部においてアピールしたい」と大きな期待に応えるつもりだ。