DeNA細川が“鉄腕”ぶりを発揮した。沖縄・宜野湾キャンプ2日目のフリー打撃。スコアボード左側に設置された「アトムホーム」の看板めがけて打球が飛んでいった。バックスクリーンに直撃すること5発。最長推定飛距離145メートル弾も披露し、80スイングで柵越えは合計30本に到達した。細川は「自分の中では良い感じで打てている」と手応えは十分だった。

 2年目の進化の一端を示した。高卒1年目から筋骨隆々で、鋼鉄の体から放たれるパワーに、ラミレス監督がほれ込んだ。オフは昨季パ・リーグ首位打者、西武秋山の自主トレに同行。走り込みでの体作りから5種目ティー打撃など打撃技術まで勉強。秋山から「その振りで本塁打を打てるのは魅力的。アウトになっても、ゴロじゃなくてフライになるのがベスト」と助言を受けた。その言葉通り、打球を打ち上げ次々とフェンスを越えていった。

 守備面では、全体練習後に上田外野守備コーチから付きっきりで特守を受け着々と成長。右翼の定位置も自然と現実味を帯びる。「実戦で結果を残せられるようにしたい」。ラミちゃんの秘蔵っ子が、10万馬力のパワーでレギュラーをたぐり寄せる。【栗田成芳】