投げても、投げても、終わらなかった。西武岡本洋介投手(32)が12日、ブルペンで投げ込みを行った。300球を超えても、投げ続けた。310球目の後、「3球、良い球がいけば終わります」と宣言。結局、316球で終了した。毎年、この時期に投げ込みを行うという。「フォーム作りです」と狙いを話した。

 阪神岩田200球、ロッテ成田約220球、楽天岸273球等々。各球団にも、今春キャンプで200球を超える投げ込みを行った投手はいる。だが、あくまで日刊スポーツの12球団担当が把握している限りだが、300球を超えて投げたのは、12球団を見渡しても岡本が初めてだ。その頑張りに「一番」を贈りたい。

 対抗心があった。「今日、野上が投げると聞いたので」と、昨季まで同僚だった巨人野上が同じ日に投げ込むと聞いて、奮い立った。その野上だが、ブルペンで300球。やはり、岡本が一番、と思ったら、野上は紅白戦でも23球を投げていた。さらに、紅白戦前には70球を投げている。300球は、降板後にブルペンで投げた数だ。登板前、紅白戦、降板後の3つ全てを合わせると、なんと393球にもなる。

 とはいえ、通しでいっぺんに投げた数で言えば、岡本の316球が上…。どちらも「一番」ということで! 【西武担当 古川真弥】