ヨシノブ大作戦でセ・リーグ駅伝を制す。巨人は14日、宮崎から第2次キャンプ地の沖縄へ移動。17日の中日戦から対外試合が始まるが、高橋監督は「若い子は使う。(打順は)最後まで固まらないかもしれない」と話した。坂本勇、ゲレーロ、マギー以外は白紙の方針はぶれていなかった。

 就任3年目も、ぶれない。前日13日に再会した陸上界の名将もキーワードに掲げていた。箱根駅伝で青山学院大を4連覇に導いた原晋監督からも「私も箱根駅伝3年目が一番苦しんだ。仮にそうなっても高橋イズムの哲学をもう1度続けていけば、必ずあるタイミングを待って成果が出てくる。高橋イズムだけはぶれないように」と言われた。

 同監督は「ハーモニー大作戦」など人心をつかむ作戦名を生み出してきた。高橋巨人には「ヨシノブ大作戦ですね。ヨ=横一線のスタート、シ=失敗を恐れるな、ノ=のびしろに期待して、ブ=ぶれずに戦う」と命名した。巨人は近年、苦しい山登りを強いられた。青息吐息だったが、ここをしのげば展望が開ける。3年目の復路で大逆転ゴールを目指す。【広重竜太郎】