阪神矢野燿大2軍監督(49)が、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)で監督就任後の公式戦で初勝利を挙げた。12-3の大勝。矢野2軍監督が「足で崩したとこもあったと思うし、内野安打でもランナーがかえってきたところでも、相手のリズムを崩すことができた」と語ったように、攻めの野球で勝利をもぎ取った。

 2回表に足を絡めた野球で5得点と流れを呼び込んだ。2点を先制した後の2死満塁の状況で、島田の一塁へのゴロが内野安打となる間に江越と熊谷が俊足を飛ばして2点追加。3番北條の打席で、けん制によって島田が飛び出して挟まれている間に、植田が本塁を陥れて追加点を奪った。矢野監督は「キャンプから次の塁を狙っていくぞということをやってきて、みんなよくやってくれているので、それがよく出た試合だったと思う」と振り返った。

 2軍監督として初勝利。「忘れることはないと思う。みんな頑張ってくれた」。矢野流野球によって1軍に昇格した山崎、伊藤隼、荒木らが躍動を続けている。チーム底上げへ、挑戦を続ける。【古財稜明】