臨戦態勢は整った。ロッテが27日、千葉・成田市の成田山新勝寺で必勝祈願を行った。例年は1月末にスーツで参拝していたが、今年は自主トレ期間確保のため開幕直前に実施。初めてユニホーム姿で参加し、井口監督は「我々の戦闘服ですから。身が引き締まる思いです」と士気を高めた。

 走塁改革を掲げ、オープン戦は12球団2位タイの19盗塁をマークして2位で終えた。「キャンプから取り組んできたことができた。これをシーズン最後まで通せるか」。目標の140盗塁を達成すべく井口監督は“褒美”を用意。かねて「選手賞をつくってほしい」と営業部に要望していた。

 機動力野球に賛同したのが、新スポンサーのジェットスター・ジャパン株式会社だ。今季チーム内最多盗塁の選手に「スーパースター賞」として、同社からオーストラリア・ケアンズ行きのビジネスクラス・ペア往復航空券贈呈が決定。また、積極走塁で三塁打を記録した選手には、打つごとに同じくスポンサーのビックカメラから商品券が贈られることも決まった。

 いずれも“井口プロデュース”が実現。「ずっと足を使って勝てるゲームを1試合でも多くやりたいという話をしてきた。開幕から新しいマリーンズの野球をお見せしたい」と、2日後に迫る開幕をにらんだ。【鎌田良美】