奈良学園大が15連覇を果たした16年秋以来、3季ぶりのリーグ優勝を果たした。第1節から8戦全勝と、最終節を残して優勝を決めた。

 2点を追いかける6回。前日の1回戦で6回無失点完投した大畑理暉投手(2年=履正社)が登板。「疲れはありました」としながらも4回2安打無失点の好投を見せ、味方の援護を呼び込んだ。6月に行われる全日本大学選手権出場を決め「強い大学と試合をするのが楽しみです」と話した。

 1番米満凪内野手(4年=敦賀気比)は、5-5で迎えた9回に勝ち越し点を呼ぶ左越え三塁打を放つなど、この日4打数3安打と大活躍。昨年、1学年先輩の宮本丈内野手がヤクルト6位、村上海斗外野手が巨人7位で指名されるのを見て、プロ野球選手を目指すと決めた。「実力の面ではまだまだ未熟。練習を人よりしないと」と夜8時に全体練習が終わった後、終電ぎりぎりの夜11時まで個人練習をするようになった。

 「プロへと意識を持って、1球に対する思いを考え直すいいきっかけになった」とプレーにも好影響をもたらした。全日本大学選手権はアピールにもってこいの舞台。「最上級生ということもあるし、久しぶりの神宮。気後れせずチームを引っ張っていけるようなプレーがしたいです」と大暴れするつもりだ。