ソフトバンク内川と強力クリーンアップを組む3番柳田、5番デスパイネがド派手に4番の2000安打を前祝いだ。初回、柳田が左中間スタンドへ6号先制2ラン。左翼から本塁へ9メートルの強い逆風もギータには関係なかった。相手は昨年まで一緒にプレーした大隣だった。「今年の練習試合でも、ホークスでの紅白戦でも1本も打ったことがなかったので、打ててよかった」と笑った。

 内川の中前安打を挟み、5番デスパイネが左翼席上段へ特大の5号2ランでたたみかけた。8戦ぶりの1発に「感触がよかった。いいきっかけになった」。ロッテ時代にプレーしたZOZOマリンは昨年も4本塁打を放つなど大好き。「風は強いしあまり本塁打は出ないけど、ファン、球場の雰囲気は好き」。不振のデスパイネに、ナインは前日1日の内川、松田同様に始めは無視する「サイレント・トリートメント」を行った。「昨日からやっているので、慣れています」と話すデスパイネも、ナインの無視からの大喜びに笑顔がはじけた。

 さらに6回には内川の「愛弟子」上林も右翼席中段へ豪快な2号ソロを放った。上林は「(チェンは)真っすぐの方が強いイメージがあった。受け身にならずに、ストライクはどんどんいってやろうと思っていた」と話した。通算17本目だが左腕からは初。不動のレギュラーへ向けて、大きな1本となった。チームは5月連勝スタート。今日3日も内川の大記録を白星で祝うために、打線大爆発といきたいところだ。【石橋隆雄】