巨人のドラフト6位若林晃弘内野手(24)が11日の中日戦(東京ドーム)から1軍に合流する。

 春季キャンプは1軍メンバーに入ったが、3月に左脇腹痛を抱え、3軍調整となり、開幕1軍には残れなかった。だがシュアな打撃と堅実な守備力、内外野をこなせるユーティリティー能力は当初から高い評価を受けていた。戦列復帰後はイースタン・リーグでは打率3割4分5厘、2本塁打、4打点と好成績を挙げていた。先に同じルーキーの大城、田中俊は開幕から1軍に同行し、デビューを飾っており、戦力としてのピースとなっている。

 代わりに前日10日の阪神戦(同)で5回1/3、2失点の好投で今季初先発初勝利を挙げたベテラン左腕の内海哲也投手(36)はこの日から2軍に合流した。来週は5試合のため登板機会がないため。だが健在を示し、先発6枚目の権利は得た。ベテラン、若手の歯車がかみ合いながら、巨人が首位広島を追走する。

 ◆若林晃弘(わかばやし・あきひろ)1993年(平5)8月26日、東京都生まれ。桃園第三小1年から野球を始める。中野第九中では目黒西シニアに所属。桐蔭学園では楽天茂木と同期で3年夏は県4強。法大では4年秋に二塁手でベストナイン。JX-ENEOSでは1年目からレギュラー。昨夏の都市対抗では三菱日立パワーシステムズの補強選手として3試合2本塁打の活躍で4強入りに貢献。家族は両親、兄、姉。178センチ、80キロ。右投げ両打ち。