法大のルーキーで最速152キロ右腕の古屋敷匠真投手(1年=八戸工大一)が“ホロ苦デビュー”した。

 初回、先頭の宮崎大から三振を奪ったが、続く2番西田に中前打を許した。四球で1死一、二塁とすると4番の滝沢にスプリットを痛打され、2点適時二塁打を浴びた。2回は3者凡退に仕留めたが、3回2四球を与えマウンドを降りた。「思ったところに投げられませんでした。スプリットをもう少し外に落とせたら…。自分が試合を壊してしまいました」。3回途中2安打4失点を反省しきりだった。

 高校時代からプロの注目を浴びたが、志望届は出さずに進学を決めた。「中学の時から東京6大学で野球がしたい気持ちがありました。高校に入って、プロへの気持ちもなくはなかったですが、やっぱり大学で力をつけたいと思いました」と理由を語った。

 この日、初めて神宮のマウンドに上がり課題と夢の実現を再認識した。「最初からうまくいくとは思っていなかったですし、今日の結果から課題が見つかりました。自分の武器はストレート。コントロールも磨きたいですが、スピードをもっとつけて160キロを目指します。そして4年後はプロに行ければと思います」。フレッシュリーグで力をつけて、リーグ戦へ。古屋敷の4年間が始まった。