日本ハム高梨裕稔投手(26)が、25日の西武戦に先発する。今季は7試合に登板し2勝2敗。直球に、新人王を獲得した2年前の強さがあり、防御率2・93と安定している。4月25日のオリックス戦(札幌ドーム)では91球、試合時間2時間22分の省エネ投球で完投勝ちした。

 西武とは同18日に対戦し、7回を被安打3、無失点に封じた。ちなみにこの試合は終盤に大きく動き、西武が8、9回に9点を奪ってサヨナラ勝ちした。

 日本ハムの先発陣は現在、高梨の他に上沢、マルティネス、有原、村田、左腕加藤の6枚で構成している。140キロ台後半の直球を軸とする本格派の右腕に20台中盤の同世代が多く、競争の中で先発ローテを固めた。

 先発に限らず、日本ハムには同世代、同型の選手が各ポジションに複数いる。1軍に故障者が出ても昇格者が確実に仕事をし、チーム全体の戦力に大きな穴が開かない。ビッグネームに頼らない編成力は、他チームと比べて一日の長がある。

 24日、登板前日の調整を終えた高梨は「大事な一戦になってくると思います。しっかり、いい流れを作りたい」と話した。4ゲーム離れて追う首位との差を詰めていくためにも、自身の持ち場をより確固たるものとするためにも、言葉通り大事な一戦になる。

 西武-日本ハム8回戦はメットライフドームで18時開始。投げ合う相手は今季初先発の相内だ。