東洋大が亜大に連勝し、3季連続優勝を決めた。3試合連続で先発したドラフト1位候補の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年=京都学園)が、6回無失点の好投。7回から甲斐野央(ひろし)投手(4年=東洋大姫路)が3回無失点に抑えた。打線は3連投の亜大・中村稔弥投手(4年=清峰)を序盤で攻略した。2月に就任した杉本泰彦監督(58)は、就任1季目で優勝を飾った。
優勝の瞬間、甲斐野を中心にマウンドで歓喜の輪を作る仲間のもとに、上茶谷は最後に駆け寄った。「しんどくて、走れなかった」。自身初の3連投で6回1安打無失点の好投。「1回終わった時に、完投したくらいの疲れ」を感じるほど、気力も、体力も使い切った58球で3連覇に導いた。
連投の中で、新たな武器を手に入れた。7回3失点で敗れた第1戦の6回、杉本監督に「力を抜け」と助言され、脱力フォームに修正。左足を上げた時に一呼吸置くイメージで第2、3戦で快投した。脱力した中でも6回に最速150キロを計測した。
野球好きの「おっちゃん」との練習で、投球フォームの引き出しが増えた。小学生の時、草野球をする父が度々、野球仲間を自宅に引き連れ、投球指導された。「全国小学生フォームランキングなら、上位に入ってたと思います」と笑ったが「オリックスの西」と評されるフォームの礎はその時に築いた。
今季は甲斐野、梅津とともに「150キロトリオ」で注目された。前夜は3人で「完全試合リレーしてやろうぜ」と約束。「2人がいなかったら今はないです」と感謝した。最優秀投手、最高殊勲選手、ベストナインの3冠を独占し、昨年1回戦負けした全日本大学選手権に臨む。「借りがある。日本一しかないです」と力を込めた。【久保賢吾】



