虎の救世主出陣!! 阪神新助っ人のエフレン・ナバーロ内野手(32=カブス3Aアイオワ)が今日26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で実戦デビューすることが決まった。球団が25日、NPBでのプレーに必要な諸手続きが完了したと発表した。チームは今季最多の借金6で単独最下位。金本知憲監督(50)は「1日も早く」と待ち焦がれ、早ければ29日ヤクルト戦(神宮)前後からの1軍昇格が現実味を帯びてきた。

 低迷する阪神を押し上げる救世主の合流が、間近に迫ってきた。この日までに新外国人ナバーロが日本球界でプレーする諸手続きが完了。今日26日、鳴尾浜でベールを脱ぐ。いまや、誰よりも待ち遠しい存在だ。チームはリーグ戦再開後の広島3連戦を3連敗…。今季最多の借金6を背負い、単独最下位に転落した。

 この日、遠征先の横浜への移動前、金本監督も伊丹空港で期待感を口にした。「1日も早くと思っているよ。空気感を変えるという意味でもね。打線の線の部分で。競争も出てくるやろうしな。若手に限らず」。3Aアイオワでプレーした7日以来、19日ぶりの実戦出場で、まずは試合勘の確認に入る。指揮官も「内容がいいか。体が動いてるかとか、振れているか」とチェックポイントを示した。

 柔らかく、シュアな打撃が持ち味で、広角に打ち分けるのがセールスポイントだ。3Aでは阪神と契約直前の4試合連続マルチ安打でフィニッシュ。来日前も球団首脳に「調子がいいから、早く日本に行きたいんだ」と伝えるなど、情熱がほとばしる。2軍戦の状態次第になるが、早ければ関東遠征中の29日ヤクルト戦(神宮)前後にも、1軍昇格する可能性が出てきた。

 チームは長距離砲のロサリオを不振で欠き、慢性的な貧打から抜け出せない。チーム打率、得点数、本塁打数ともにリーグワーストだ。これまで、打撃練習をチェックした指揮官は「柔らかいし、体の使い方もうまい。打点を稼いでほしいけどね」と期待を寄せていた。メジャー通算3本塁打だが、今季は3Aで打率3割1分、4本塁打とアベレージ型の本領発揮。得点力不足を解消するポイントゲッターとして計算される。

 また、米国ではおもに一塁を守ってきたが阪神では外野のレギュラーが福留、糸井以外は固定できず、外野起用プランもある。用兵の幅も広がる新戦力が、いよいよ本格的に始動する。

<来日後のナバーロ>

 ◆マートン門下生 16日に来日し、17日に入団会見。昨年在籍したタイガース3Aでは元阪神マートンと同僚で「日本の野球では、投手がどうやって攻めてくるか」を学んだことを明かした。

 ◆震災に遭遇 甲子園の室内練習場で練習予定だった18日、大阪府北部地震が発生。練習は取りやめとなった。

 ◆お披露目 チームに初合流した19日、首脳陣の前でフリー打撃を披露。金本監督は「柔らかいし、体の使い方もうまい」と評価。

 ◆センターも 22日は2軍全体練習に加わり、来日初のシートノックで真っ先に向かったのはセンター。捕球、送球ともに無難にこなした。

 ◆“来日1号&2号” 24日は甲子園で広島戦前の1軍練習に参加。52スイングしたフリー打撃で2本の柵越えをマーク。守備では一塁、左翼、中堅でも打球を追った。