阪神望月惇志投手(20)が今季初登板で5者連続三振を奪う衝撃的な投球で存在感を見せつけた。

 7点を追う8回から4番手で登板。先頭の京田を直球で押し込み、左飛に打ち取ると、ここから奪三振ショーが始まった。平田を外角高めの変化球で空振り三振、続くビシエドは外角低め154キロの直球で見逃し三振で3者凡退。9回のマウンドにも上がり、工藤、モヤ、福田を3者連続空振り三振。高卒3年目右腕が甲子園の注目を一身に浴びた。

 ルーキー年の16年10月1日巨人戦(甲子園)でデビュー。1回無失点と好投したが、期待された昨年は故障に泣き、昨年12月には腰部ヘルニアの手術も受けた。そこからリハビリを経て、この日、1軍のマウンドに戻ってきた。

 5者連続三振を奪ったことについて「それは自信になる。真っすぐでファウルも取れていたので。次に生かしていきたい。1回じゃダメなので、切り替えるところは切り替えてやっていきたい」と冷静に話した。

 金本監督は「まあ、2年前からずっと期待している投手やけど。どうかなあ。ファームで見ていたけど、リリーフに向いているのかなとね。タイプ的に。先発で出ないものをリリーフで出せる気はしますけどね。誰しもそうかも分からんけれど。楽しみな投手には間違いないですね」。香田投手コーチは「今季初登板でいいところを見せてくれましたね。次は僅差のところで、どういうピッチングをするのか見てみたいですね」。今後もリリーフとしての起用になる見込み。虎の新たな継投策の切り札として期待が高まる。