阪神梅野隆太郎捕手が手痛いタッチミスで先制点を許した。

 2回2死一、二塁で中日松井雅が中前打。中谷からの好返球で、タイミングは完全なアウト。梅野は本塁ベース手前に落ち着いてミットを置いたが、タイミングが早すぎた。走者ビシエドの手はまだ数メートルも手前だった。

 いったんミットを軽く上げ、またタッチにいく間にビシエドの手が下に入った。判定はアウトだったが、中日のリクエストが実り、セーフになった。走路を完全に空けることが義務づけられるコリジョンルールがなければ、間違いなくアウトのプレー。梅野は「ブロックしていたらいけましたが、余裕があった分、手を入れられました。初めての経験。次回からはないようにしたい」と反省した。

 ただ、梅野はこの悔しさをバットで返した。0-4の4回2死一、二塁で大野雄から4号3ランを放ち、一気に1点差に詰めた。8回には勝ち越しを2点に広げる適時内野安打。一塁へのヘッドスライディングで気迫を見せた。