ソフトバンク摂津が故障以外ではプロ入り2番目の短さとなる2回5失点でKOされ、自身4年ぶりの地元東北での勝利を逃した。1点リードの2回にアマダーのソロ、島内の3ランなどで逆転を許した。「調子は悪くなかった」というが4四球71球とリズムも悪く、早々に降板。工藤監督は「何とかしたいという思いが悪い方に出た。傷口が広がる前に、彼にはまた頑張ってもらわないといけないので、早めに交代した」と話した。摂津は負傷のため1/3回で緊急降板した14年8月15日オリックス戦を除けば、13年9月21日ロッテ戦の1回7失点が過去最短。それに次ぐ短さでマウンドを降りる悔しい結果となった。

 打線の粘りで接戦に持ち込んだが、最後も投手陣が踏ん張れなかった。1点を追う7回、モイネロが2死一塁から今江の打球を足に受けた。若田部コーチやトレーナーがマウンドに集まったが、そのまま続投させ、ダメ押しの失点につながった。工藤監督は「ミスがあった。そこに関しては、ぼくが反省しないといけない」と継投ミスを悔やんだ。ロッテがオリックスに勝ち、再び3位で3チームが並んだ。混戦からなかなか抜け出せず、苦しい戦いが続く。【山本大地】