清宮斬りで東北に錦だ! 阪神馬場皐輔投手(23)がフレッシュオールスター(12日、弘前)でウエスタン選抜の先発に抜てきされたことが10日、分かった。宮城・塩釜市出身で、仙台育英、仙台大とプロ入りするまで宮城で野球に打ち込んできた。フレッシュ球宴の舞台は同じ東北の地。応援してくれる家族や仲間に、成長した姿をみせる絶好の機会が訪れた。

 東の怪物との初対決も注目だ。イースタン選抜には日本ハムのドラフト1位清宮が選出されており、主軸でスタメン出場すると予想される。試合序盤に、両雄の対決が見られることが濃厚だ。世間の関心も高い清宮を完璧に抑える投球を見せれば、馬場の名前もより全国に知らしめるチャンス。東北にも最高の恩返しができる。

 6月21日のオリックス戦(甲子園)で初登板初先発でプロデビューした。最速147キロの真っすぐと多彩な変化球を軸に、気迫を前面に押し出した投球を披露。白星はならなかったが、6回5安打1失点と堂々の結果と内容で、ドラフト1位が存在感を発揮した。

 最速155キロの本格派右腕は大きな期待を背負って入団。2月の春季キャンプは1軍スタートしたが、本来の力を発揮できず、開幕を2軍で迎えた。だがそこから課題の直球に磨きをかけ、はい上がってきた。フレッシュ球宴で先発を託されるまでに成長。みちのく魂発揮の快投で、チームに後半戦にも弾みをつけたい。