早実(西東京)ナインが、同校先輩の日本ハム清宮幸太郎内野手(19)のサプライズビデオメッセージに勝利で応えた。前夜、恒例のモチベーションビデオを観賞。その冒頭で「紺碧の空」を熱唱する“清宮流”のゲキを受け、気持ちを高めた。

 母校・早実の初戦突破に日本ハム清宮は「負けるかと冷や冷やしました」と苦笑いしつつ「(主将の)野村には『お疲れさま』とLINEを入れました」と、後輩をねぎらった。15日の練習は午後3時からだったため、インターネット速報で試合経過を常にチェックしていた。

 後輩に託したモチベーションビデオでは、撮影中に通りかかった先輩、石川亮のアイデアを採用して「紺碧の空」を独唱。各学年へのメッセージとともに、チームを引っ張る野村には「みんなに格好いいところを見せろよ」と、思いを込めた。

 逆転勝ちという苦しい展開だったが「こういう試合を乗り越えて強くなる。僕も高1で夏の甲子園に出た時は、初戦も準々決勝も危ない試合で勝ち上がった」と、吉兆とみる。次戦の八王子学園八王子とは4年連続で対戦。「僕が2年生の時に1度負けているので、油断することもないでしょう」と、勝利を期待した。