中日先発ガルシアが、8回1安打無失点の好投で10勝目を挙げた。8回先頭の会沢に右前打されるまで無安打。人生初のノーヒットノーランは達成できずも、セ・リーグハーラートップの広島大瀬良に並んだ。

 初安打を許すと緊張が解け、苦笑いでバンザイのポーズを見せた。「(ノーヒットノーランは)7回から意識した。でも8回に打たれても気を抜かなかった。(最多勝)レースは意識していない。連敗を止めたかった。最優先はチームが勝つことだ」。初回こそ四球と自身の失策で2死満塁のピンチを背負ったが切り抜ける。5回には右脇腹がつるトラブルにも見舞われたが続投。来日最速151キロの直球と変化球を織り交ぜ、3者凡退を続けた。広島戦は負けなしの3勝。お得意様相手に、中日にとっては3年ぶりの2桁勝利投手にもなった。

 森監督は「連れてきた選手がやってくれてうれしい」と連敗を止めてくれた孝行息子を手放しでほめた。広島戦8勝7敗とセ・リーグ唯一の勝ち越しチームも維持。反攻への大きな1勝になった。【伊東大介】