楽天の1番田中和基外野手が、西武菊池から今季13号となるソロ本塁打を放った。

 5点を追う7回。1ボールからの2球目スライダーを左翼席へ運んだ。「スイングは鈍かった(苦笑)。スライダーを捉えられて良かったです」と話した。

 8日に24歳の誕生日を迎えてから札幌での2試合で10打数無安打。この日も3打席目までは無安打だった。

 それでも「打てていないとは思ってましたけど、三振は少なかったので。打てている時も『バットに当てれば、フェアゾーンに打てれば(何か起こる)』と思いながらやっている。三振は何も起こらないから」と気にせずに打席に立ち続けた。それが4打席目の本塁打につながった。

 本拠地に戻ったこの日の試合前、球場外の特設ステージに登場。ファンの前で「24歳初安打はここで打ちます!」と宣言した。見事、本塁打で有言実行したが、試合後は「たまたまです」と控えめ。

 さらに、6月29日に続いて菊池から2本目の本塁打を打ったことについても「相当すごいピッチャー。ホームラン2本とも甘めの球なので、もっと厳しいところに食らい付いていけるようにしたい」と最後まで謙虚だった。